Page 36 : 交流





 最初に圭が話した通り車は舗装されていない地面を走り抜けていく。左右どこを見ても畑か田圃がありその向こうには山があり、時折ちょこんと家が建っている。カーブを繰り返した後、今は真っ直ぐ道は続いている。
「わあ、すごい!」
 ラーナーは歓喜の声をあげた。クロと圭は彼女の声にはっと顔を上げ、その視線の先を見るためにその場を振り返った。
 すると、道に沿うように黄色い花畑が大きく広がっていた。太陽に当たって光っているのではと錯覚するほど眩しさを放っており、心奪われる圧倒的な花の力があった。
 太陽に向かって大きく花開く黄金のそれは、向日葵のほかなかった。
「ここまで来たならもう目の前みたいなもんだ」
 圭が声をかけるとクロは頷いた。
「すごい、こんなにたくさんの向日葵初めて見た……」
 思わず漏れてくる感嘆と共に、ラーナーは目を輝かせる。その景色を目に焼き付けようとしているようにじっと見つめていた。
 向日葵は彼女にとって特別な花である。母と父が一番好きだったという話だ。きっとこの風景を見たら、二人も感動しただろうなと考えると胸の奥が痛む思いだった。セルドは向日葵をあまり好んではいなかったが、この花畑を見ればその考えにも何らかの変化が訪れるだろう。そんな確証もない確信があった。
 不意に車から跳びだして、向日葵の渦に飛び込みたいという思いに駆られる。しかしそんな勇気はなく、結局花畑は視界の端へと過ぎ去ってしまった。名残惜しげに彼女の目はいつまでも追い続けていた。
「あ、見えてきた」
 圭が言うと二人は揃って車の進行方向へ顔を出す。
 サイドのぎりぎりまで迫っている畑のおかげで道は大分細くなり軽トラックが走るのもぎりぎりといったところだった。その道が少しずつ広けていく先に、二階建てのログハウスが見えてきた。落ち着いたシックな色合いだが、玄関部分や窓などに色とりどりな花が飾られており暗い印象は持たせない。家の向こう側は木々が茂っており、点々とピンク色が見えるあたりを踏まえると果樹園なのだろう。
「かわいい!」
 ラーナーは喜びの声をあげた。本格的な丸太造りのその家は珍しく、新鮮に映ったのだろう。
「かわいいかあ? まあそう言ってくれたらきっと家の人も喜ぶさ」
 軽トラックは徐々にスピードを緩めていき、家のすぐ隣に停めた。圭は身軽に柵を越えて荷台から降りると、外側から後ろの柵を下ろし残りの二人が出られるようにする。ラーナーは促されたように後ろから慎重に降りたが、クロは圭を真似るように横から地面に着地した。その間に運転席からソフィが出てくる。
「こちらに」
 ソフィが手で方向を示すと、圭が一行を先導する。その途中クロは思い出したように腰から一つのモンスターボールを出し、歩きながらボールを開く。体を覆う光が消えぬうちに蒼い空へと駆けていったのは、アメモースだ。煌めく光の軌跡が空中に描かれ、自由に羽ばたいていく。
 特徴的な開閉音に圭は振り向き、その出てきたポケモンの姿に驚きの表情を見せる。
「お前、ポニータ以外にもポケモン持ってたんだ」
 ああ、とクロは返事をしながら再びボールをしまう。そして青空を軽やかに泳いでいく白い姿を穏やかな表情で見つめた。
「あいつはああやって外で自由に飛んでいるのが性に合っているから」
「へえ、なんていうポケモンなんだ?」
「アメモース」
 ふうんと相槌を適当に打つ。軽い会話を交わしていると玄関前の二、三段ほどの階段を上がり、扉の前にやってくる。
 鍵はかかっていないようで、ソフィがただ扉を引いただけですっと開いた。
 ただいまとお邪魔しますという二つの挨拶が交互に入り、木の匂いが気持ちほど残る家へと入っていく。
 玄関を抜けるとすぐにリビングスペースに入り、そこで談笑をしている人の姿があった。ソフィ達が入ってきたことをすぐに察知し、彼等は振り返る。二人の姿があった。
「お姉ちゃんおかえり!」
 口を揃えるように満面の笑顔で迎え駆け寄ってきたのは、まだ随分と小さい女の子だ。鮮やかな赤のワンピースを着ており、長くてさらさらと流れる髪を黄色いゴムで二つに結っている。
 迎えられたソフィと圭が思わず笑顔を漏らす。しかし二人の背後に見慣れない人物がいることに気が付くと、急に緊張したのか動きにためらいを見せる。
「この間から言ってた、俺の友達みたいなものの、藤波黒とラーナー……なんだっけ」
「ラーナー・クレアライト」
 呆れたようにソフィはすかさずフォローを入れる。ラーナーは少し苦笑いをした。
「ほら、ご挨拶しなきゃ」
 ソフィはしゃがみ込み女児の後ろに回って自己紹介を促す。
 少し俯き加減でなかなか言い出せない様子も子供らしく愛くるしい。
「……ミア・ルーク、です」
 ようやく声を出す。先程の明るさと違って、恥ずかしそうな小さな声である。
 ラーナーはその姿に胸を打たれ、アリアを倣うようにしゃがんで子供たちに目線を合わせる。
「初めまして、ラーナー・クレアライトです。何歳ですか?」
 ゆっくりと聞こえやすいように話す。
「――ななっ」
 そう言って両手を使って七を示す。
「七歳かあ、かーわいいなあ」
 頬を緩くしたまま崩れないでいた。幸せな雰囲気がオーラのように漂っている。
 片やクロの方は緊張がとれず身動きすらまともにできていない。
「ほら、こっちの方にもご挨拶しない」
 ミアはソフィの手の方向を見てクロと対峙する。クロの表情は固く、一層体は硬直する。
「……こわいー」
 ミアが呟いてソフィの服を掴む。直後に声をあげて笑い出したのは圭だけで、その他は思わず苦笑いをする。
「もっとにこやかになれよ、じゃないと逃げられるぜ。もう逃げられてるか、ははっおもしろー」
「圭、そんなこと言わんの!」
 慌てるようにソフィが言うと圭は口を塞いだものの、抑えきれないままに体を震わせる。クロは居たたまれない気持ちになったのか目を逸らした。
「で、あっちが私達のお父さん」
 ソフィの手が向く方に視線を投げると、温和な笑みを浮かべてソファに座る男性の姿があった。クロとラーナーから注目を受けたことに気づいて丁寧に会釈をする。黒縁で少し厚いレンズの眼鏡をかけており、きちんと背を正している様子は真面目で優しそうな印象を持たせる。
「名前はジークなんだけど、苗字がルークだし周りにはジオって呼ばれることが多いですね。画家をやってるんです」
「画家?」
 真っ先に聞き返したのはクロの方だった。
「はい。外仕事の休憩の間は部屋に籠ることも多くて。今日はお客さんが来るし、来てもらったんです」
「……ふーん」
 クロはソフィから彼女らの父、ジークに視線を移す。彼が元々持ち合わせた鋭い色は影を潜め、珍しく自ら興味を示しているようだった。
「あと、お爺ちゃんがいるんだけど今少し体調を崩しとって、ごめんなさい。それからお母さんと妹がもう一人、今は別の場所にいて」
 最後の言葉を聞いて敏感に二人はソフィを思わず見ると、何かを察したかのように目を軽く泳がせる。出すべき言葉が見つからず戸惑っていると、ソフィは二人の動揺にはっと気が付いて違いますよ、と首を振った。
「リコンとか、そういうのじゃありませんから。ミオの双子の妹が体が生まれつき弱くて、首都の病院で治療を受けとって、お母さんはそれに付き添ってるんです」
「あ、そうなんですか。……えっと、すいません」
 ラーナーが申し訳なさそうに視線を落とす。
「いえ、私がややこしい言い方しただけですから、むしろごめんなさい」
 気まずい空気が流れが籠っていると、それを断ち切るように圭の手をぱんと打つ音が弾けた。
「まあそんなこんなだ自己紹介終了! クロ、ちょっと付き合え!」
 はあ、と聞き返したか否かの微妙な境目で、圭はクロの腕を力強く握った。瞬間、その小さな体からは予想もできないような力で無理矢理にクロを引っ張りリビングから素早く跳び出す。
「ちょっと圭、少しは休みを――」
 ソフィの制止の声に耳を貸さず、玄関の扉を乱暴に開け放った音と共に、あっという間に姿が消えてしまった。
 その場にいる一同は声も出せずに呆気にとられる。開けた窓から聞こえる鳥や蝉の鳴き声が一層大きくなったような錯覚を起こさせるほどの沈黙がリビングにたたずむ。
 それを初めに破ったのはソフィの深い溜息だった。
「もう、興奮しすぎなんだから……」
「まあ、いいんじゃないか。あんなに待ち望んでいたんだから」
 不満に唇を尖らせるソフィをなだめる口調でジークは失笑する。
 一方のラーナーは急に一人取り残された気分になり肩を縮める。クロもこの家に来るのは初めてとはいえ紅崎圭という繋がりがあった。ラーナーには当然そういったものはない。完全な赤の他人であり、それも早速お宅訪問をしているわけなのだから当然緊張が一層高まる。トレアスのオーバン家もそうだったが、まだそういった流れに慣れてはいない。
「お姉ちゃん、お腹すいたあ」
 ねだる様子を見せるミアにソフィはその小さい頭をそっと撫でる。
「昼ご飯まで我慢。今から作るわ」
「ああ、じゃあお父さんも手伝おうかな」
 ゆっくりと腰を上げるジークにソフィがありがとうと笑った。状況が変わり始めラーナーは少し慌てるように歩き出すソフィの傍に寄る。
「あの、あたしも何か手伝います」
「いいですよ。こんな田舎にわざわざ来てもらって、バス旅も疲れたでしょうし椅子にでも座って休んでいてください」
「でも」
「遠慮なさらずに」
 柔和な笑顔にラーナーは何も言えず、ただ易々と言われたとおりにソファに座っているのも居たたまれずテーブルの傍で立っていることにした。
 ソフィとジークはリビングの壁に沿う形で設置してある台所に立つと、慣れたように作業を始めていった。
「ミア、卵割って混ぜておいて」
 ソフィが声をかけるとミアは彼女の元に駆け寄っていき、数個卵とフォークの入ったボウルを持たされる。そして椅子に立ちテーブルで卵を割っていく。とてもスムーズな流れだった。小さな子供も仕事をしている姿を見てラーナーはさらに焦燥に走るが、結局動くことができずにいた。その風景に、自分が入っていく隙間が無いように感じられたからだ。
 視線を落としテーブルを見る。木の目が残るテーブルの真ん中に飾られた向日葵を見て、連想された自分の家に思いを馳せた。
 
 
 *
 
 
 クロと圭の二人は家を飛び出し更に走り抜けていき、更に近くの林へと入る。クロは止めようと思えば力づくで止めることができるが、圭に任せて彼の思う目的地まで向かおうとしていた。ただ林の中は足で踏んで固めたような道で不安定であり、さすがに引っ張られている状態では走りづらく苦戦している。圭の方は慣れているのだろう、迷う素振りを一切見せず笑顔を絶やさずに駆けていた。蝉による大音量のオーケストラの中を一気に通り抜けていく。
 やがてスピードが収まっていくのが分かり、クロは周りを改めて見た。木々が連なる中で少し開けた広場ともいえる場所に出る。太陽が明るく照りつけるその場所は一種の神々しさすら感じられるようだった。
「着いた。ここが俺がいっつもいる場所なんだ」
 ようやく走りをやめてクロの腕から手を離す。クロはふぅと息をつき掴まれた箇所を見ると、服の袖にはくっきりと圭の手形が皺として残っており、彼がいかに力を入れていたかを物語っていた。それに思わずこっそりと失笑してしまう。
「まあ忙しい日忙しくない日色々あるけど、暇さえあれば来てるんだ」
「こんな何もないところで、何をやってるんだ」
 クロの言うとおりこの場所には高くそびえる木々と寂しく残された切り株がほんの数えるほど存在しているだけだ。そのうちの一つに圭は腰かけると、ベルトに差していた木刀をゆっくりと出す。
「鍛錬だよ。木刀だけど、やらないと落ち着かない。それに最近は減ったけど、前は突然パニックになったこともあったし……ここにいれば何をやっても誰にも気づかれない」
 最後のフレーズはトーンを重く低く落とした。手に持つ木刀を強く握りしめる。その音も聞こえてきそうな程に。
 クロは圭の思いを察しちらと視線を横に逸らす。太い幹に目を凝らせば、浅い切り傷のような人為的な跡が無数にあるのがクロの目には分かった。それが圭の作り出したものだと気付くのはほぼ同時のタイミングである。
「……敵でもない人を傷つけるわけにはもういかねえんだ。暴れてできた場所さ」
「成程ね」
 強い日差しに目を細めながら、クロはすっと息を吸い込んだ。青い植物の香りが鼻から、口から体内へと入り込み一気に満ちていく。鼓膜を蝉の声が引っ掻く。それが鬱陶しいが他人の入らない場所を提供してくれたことにはクロ自身感謝していた。
「まあクロ、まずは久々に組手でもしようぜ」
「組手?」
「俺にとっては三年振りだ」
 圭は木刀を足元に落とす。クロの了承を得る前に圭の視線が光り、右足が跳び出す。まっすぐにクロのもとにきたそれをクロは腕で受け止め、じんと痺れる痛みに目を細める。すぐに手や足をテンポ良く突き出してきて、クロは少しずつ後退しながらそれらを受け止め、時に流す。と、細い腕をクロは掴むと同時に引き寄せ、もう片方の手で圭の襟部分を持ち流れに沿うように圭を地面に一気に叩きつけた。柔らかい足元故ダメージは薄いが、あっという間についた勝負に圭は明らかに表情を驚きに変える。
「すげ……お前動き変わってねえじゃん」
「お前も良いよ」
 クロの言葉に圭は即座に首を横に振った。
「完全に見切られてる。もう一度」
 今度はクロはしっかりと頷き再び圭から攻撃に入る。
 しばらく会話が入ることなく無言で組手は続いた。夏の日光の下、日陰も無い場所で黙々と。噴き出す汗が空を散る。夢中になっていくうちに時間が過ぎていき、気温は一層上昇していく。
 圭の動きのスピードは増していくものの、特別感覚の鋭いクロの目にははっきりと軌道が見えた。体の大きさの差もあり、クロが圧倒する形であった。
 十分程過ぎた頃にクロが圭の足を掴み、圭はバランスを崩した。
「少し休もう。暑いし」
 汗を拭いながらクロが声をかけると、圭は少し不満そうに表情を変えつつも、仕方なさそうに頷いた。木陰に入っている切り株の所へクロは真っ先に向かい、座って落ち着くと上着を脱いで息を深くついた。
 圭も木刀を持ち直してその隣へと行き地面に仰向けに寝転んだ。
「あー久々にすげえ体動かした感じがする」
「組手なんか俺もあれ以来やってない、突然引っ張り出してまずこれか」
 呼吸を整えながらクロは言う。しかし不満そうな言葉の割に声自体に棘は無い。満更でもないようだった。それに対し圭は悪い悪いと笑ってみせた。
「でもこのくらいが俺たちには良いって、久々の再会には」
「……かもな」
 軽く同意を示すと圭はゆっくりと起き上がる。
 それからはしばらく沈黙が続いた。暑いが湿度はそう高くなく、木々も助けて爽やかな昼下がり。木陰にいると時折吹き抜ける風が汗まみれの彼等には涼しく、心地良いものだった。
 ふいにクロは懐におさめているモンスターボールを取り出し、それを開けた。アメモースは現在飛び回っている。今出てくるのは当然ポニータだ。その姿を見た途端冷静になっていた圭の表情がまた明るくなる。
「うわあポニータ。ちゃんとクロの傍にいたんだな」
 ポニータも圭の姿に目を細め、小さく鳴いた。圭は立ち上がり炎のたてがみを全く気にせず背中を撫でる。
「ポニータはあの頃とまったく変わってないな……お前は髪が伸びた」
「圭は背が伸びてると思ったんだけどな」
「うるせえ俺の時代はこれからだ」
「そんなことよく言えるようになったな。大分明るくなって別人みたいだ」
 クロの言葉に圭は振り返る。
「そうだな……俺も自分で変わったなって思う」
 一呼吸を置いてからまた口を開く。
「あの家の人達のおかげだ。俺は今の生活にすげえ満足してる。ここなら黒の団の目にもつかない。そして今日お前にも会えた。正直お前にはもう会えないかもしれないって覚悟してたから、あの電話が信じられなかった。ほんとに俺は運が良い奴だよ。……本当に」
 最後に念を押すように噛みしめた言い方をする。その表情は穏やかで、言葉になんの裏もなく満ち足りていることが手に取るように分かる。
 一方クロの表情は対照的に少し曇る。胸に不穏なざわめきがちらつく。ふと急に小さな圭が大きく眩しいもののように彼の瞳に映った。
「……クロ? どうした?」
 はっとクロは顔を上げると、圭が怪訝そうな目で見つめていた。ふと現実にかえってきたクロはなんでもない、と言う風に軽く頭を横に振った。だが尚も圭は表情を変えない。
「ごめん、やっぱバス旅に疲れてるところにこんなのはやっぱまずかったか」
「いや、そんなの慣れてるから」
 ポニータが圭から離れてクロの傍にやってきて足を畳みその場に座り込む。目の前にやってきたポニータ頭をクロは数回撫でる。
「そっか、お前はずっと旅をしてきたんだったな……その話も聞きたいけどその前に、ここに来て俺に会いに来た理由を聞きたい」
 急に畳みかけてきた圭に、クロは視線を上げた。まっすぐにオレンジ色の瞳は突いてくる。逸らすことができない、逃げられない。けれど、クロのもつ目的は今の圭に言い出しづらいものだということを、彼は身に染みるように理解していた。
 それを、三年越しに再会したばかりの圭が予感できるはずもなかった。
「ここにきて言えないとか、余程のヘタレだぜ。お前そんなんじゃないだろ」
「……」
「まあいいけどさ、別に急ぐことないし。ゆっくりしてけよ、ま、俺も居候の立場だからそんなこと言えねえけどな」
 言い終わると思い切り伸びをする。滴るほどに出ていた汗は随分と引いていた。
 それから姿勢を伸ばし木刀を軽く立てると、それを引き下ろす。ゆっくりと確かめるように繰り返される素振り。木刀が下ろされる瞬間風を裂く音が聞こえてきそうだった。クロはそれをなんとなく見ていた。頭の中で思考を重ねる。言うべきタイミングを逃したような気分だったが、圭の様子を見て言い出そうにも言い出せなくなったのだ。

 黒の団を倒すことに、協力してほしい――と。












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